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April 12, 2011

前田朗「軍隊のない国家」

図書館で借りました。

書名:軍隊のない国家-27の国々と人びと
著者:前田朗
出版:日本評論社、2008年4月

国家や軍隊についてあらためて考えさせられる。そもそも軍隊のない国が27もあったなんて驚き。「軍隊」の定義が難しいので完全に軍隊がないといえないかもしれないが、それはテーマを考える上で些細なことだ。

(抜き書き、本文の内容とあまり関係ない箇所ですが)
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…“武装すれば侵略されない”というのは神話であって、武装した国の間で侵略があり、戦闘が行われる可能性は高い。
もし紛争が国に及んだ場合に、軍隊を持たないことで被害の拡大を防ぎ被害を少なくすることができる。
核兵器、兵器の高度化、精密化が進んだ現状にあって、戦闘行為は、大量殺戮を発生させるし、その被害は世代を超える。“軍隊の存在は被害を拡大する”のであって、防止したり少なくはしない。
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…無防備地域宣言は、国際慣習法として認められてきた無防備地域の設定であり、1977年のジュネーヴ諸条約第一追加議定書第59条にも根拠規定がある。武力紛争から民間住民を守るために、国際人道法の軍民分離原則を具体化した規定の一つである。要するに軍隊のない地域であり、無防備地域を攻撃すると戦争犯罪とみなされる。…
…2004年の大阪市を皮切りに、札幌市から竹富町(沖縄)まで、全国20箇所を越える自治体住民がチャレンジしてきた。…
…無防備平和条例の制定に賛成意見を付した首長は、国立市長と箕面市長である。その他の市長は反対意見を付している。自治体議会はこれまですべて否決している。…
…無防備地域宣言運動は、日本型ピース・ゾーン運動である。
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《目次》

はしがき 軍隊のない世界へようこそ

序章 なぜ軍隊のない国家か

第1章 隣国には軍隊がない-ミクロネシア

1. 史上初の非核憲法-ミクロネシア連邦
2. 親日で知られるパラオ-パラオ共和国
3. ビキニ水爆実験の島-マーシャル諸島共和国
4. リン鉱石の島-ナウル共和国
5. 最初に夜が明ける国-キリバス共和国

第2章 非核の南太平洋を-ポリネシア

6. 非核条約をつくる-クック諸島
7. 太平洋の岩-ニウエ
8. 伝統と豊かな自然-サモア独立国
9. 国が海に沈んでいく-トゥヴァル

第3章 戦争の記憶をめぐって-メラネシア

10. 日本兵餓死の島-ソロモン諸島
11. 女性がつくった憲法-ヴァヌアツ共和国

第4章 軍隊のないイスラム国-インド洋

12. 豊かな虹の国-モーリシャス共和国
13. 100%イスラム教-モルディヴ共和国

第5章 大国の狭間で生きる-ヨーロッパ

14. 700年の平和の旅-アンドラ公国
15. 城塞に囲まれた共和国-サンマリノ共和国
16. 煌めく都市国家-モナコ公国
17. 欧州統合の牽引車-ルクセンブルク大公国
18. 君主が軍隊を廃止-リヒテンシュタイン侯国
19. 世界最小の教皇国家-ヴァチカン市国
20. 白夜の国から米軍撤退-アイスランド共和国

第6章 自由と独立を求めて-中米・カリブ海

21. ハミングバードの聖地-ドミニカ国
22. 二つの革命の記憶-グレナダ
23. 奴隷解放の戦い-セントルシア
24. 希望としての光の季節-セントヴィンセント・グレナディンズ
25. 分離独立運動に揺れる-セントクリストファー・ネヴィス
26. 運河に翻弄された国-パナマ共和国
27. 軍隊を捨てた国-コスタリカ共和国

終章 憲法第九条を活用するために


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